• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

ファイバーフォトメトリーを用いた、視交叉上核の細胞種特異的カルシウムイメージング

研究課題

研究課題/領域番号 19K21241
配分区分基金
研究機関金沢大学

研究代表者

津野 祐輔  金沢大学, 医学系, 助教 (70827154)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2020-03-31
キーワードサーカディアンリズム / 視交叉上核 / ファイバーフォトメトリー / カルシウムイメージング / インビボ
研究実績の概要

私は、視交叉上核AVPニューロン群で特異的にGABAが放出できない、サーカディアンリズム障害マウスにおいて、AVPニューロンのカルシウムリズムと、動物行動リズムとの関係性が崩れることを、ファイバーフォトメトリー法を用いて見出した(Maejima, Tsuno et al., submitted)。視交叉上核AVPニューロン特異的に小胞GABAトランスポーターをノックアウトしたマウス(AVP-Vgat-/-)において、動物行動リズムに異常が起こることが、私の所属する研究室において発見された。しかしながら、視交叉上核ニューロンの活動にどのような変化が見られるかは不明であった。そこで私は、ファイバーフォトメトリー法を用いて自由行動下マウスの視交叉上核AVPニューロンの長時間記録を行い、通常ではカルシウムリズムのピークが動物行動の終了時点に対応するが、ノックアウトマウスでその関係性が崩れていることを見出した。
本研究において申請者は、視交叉上核ニューロンの活動を細胞種特異的に計測するシステムを構築した。細胞活動に伴うカルシウム濃度上昇を検出するために、脳内から蛍光を検出するファイバーフォトメトリー法を用いた。当初は退色の影響が大きく、日内リズムを観察することが難しかったが、励起光強度、励起・記録時間、励起光源の種類に関する条件検討を行い、方法を確立した。AVPニューロンのカルシウム活動を15日間という長期にわたり連続記録することに成功した。加えて、個体の活動を同時に記録する系を立ち上げた。そして、AVPニューロン活動の日内変動が、個体レベルの日内変動とどの程度同期しているのかを、AVPニューロン特異的遺伝子改変マウスを用いて明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] In vitro, behavioral, and in vivo analysis of circadian rhythm of suprachiasmatic nucleus in AVP-Vgat-/- mice2020

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Tsuno, Takashi Maejima, Emi Hasegawa, Michihiro Mieda
    • 学会等名
      New Frontier in Neuroscience 2020, Kanazawa University
    • 国際学会
  • [学会発表] In vivo analysis of circadian rhythm of the suprachiasmatic nucleus in AVP neuron-specific vesicular GABA transporter knock-out mice2020

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Tsuno, Takashi Maejima, Emi Hasegawa, Michihiro Mieda
    • 学会等名
      第97回日本生理学会大会
  • [学会発表] In vitro, behavioral, and in vivo analysis of circadian rhythm of suprachiasmatic nucleus in AVP-Vgat-/- mice2019

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Tsuno, Takashi Maejima, Emi Hasegawa, Michihiro Mieda
    • 学会等名
      第26回日本時間生物学会学術大会

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi