円形脱毛症は最も高頻度で見られる自己免疫疾患の一つである。外用ステロイド、内服ステロイド、局所免疫療法、 紫外線療法などの治療法があるが、著効を示す治療法はなく、治療そのものが対症療法であり、根本的な治療法は確立されていない。治療法の確立には、動物モデルが有効であるが、円形脱毛症を自然発症する従来のモデル動物は、発症までに長期間かかる上、発症率の低さや発症部位・範囲・時期が予測できないなどの問題がある。本研究では、任意の位置・範囲・時期に再現性高く簡便に円形脱毛症を発症するモデル動物を開発し、肉眼レベル、病理組織レベルでヒト円形脱毛症と類似していることを示した。
|