本研究では(i)Fluidigm社のC1 systemを用いてHSV感染細胞の1細胞トランスクリプトームのデータを取得した。(ii)取得した1細胞トランスクリプトームデータの統計解析によってHSVの感染不均一性に関わる可能性のある複数の候補遺伝子を同定した。(iii)CRISPR-Cas9によってそれらの候補遺伝子のノックアウト細胞を複数作出し、ウイルス増殖、及びウイルスの遺伝子発現を制御する宿主遺伝子を同定した。(iv)同定した宿主遺伝子はウイルスの転写因子と結合することによってHSVの遺伝子発現移行を制御することを明らかにした。
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