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2019 年度 研究成果報告書

脂肪幹細胞を用いたドラッグデリバリーシステムによる新規がん治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19K21272
補助金の研究課題番号 18H06162 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関神戸大学

研究代表者

川上 洋平  神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (50626570)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワード骨肉腫 / 脂肪組織由来幹細胞 / ドラッグデリバリーシステム / 抗がん剤
研究成果の概要

脂肪組織由来幹細胞(adipose-derived stem cell: AdSC)はがん細胞の増殖抑制・アポトーシス誘導効果及びがんへの集積能を有する。また、AdSCは局所においても抗炎症作用や線維化の抑制作用を有する。本研究では、このようなAdSC の性質を利用し、抗がん剤を徐放させることのできるナノ粒子をAdSCに包合させて腫瘍に効率よく集積させることで、抗がん剤を局所的にがん組織に作用させる事が可能となり、AdSCの抗腫瘍効果に加えて抗がん剤の選択的デリバリーとの相乗効果による、骨肉腫への新たな細胞治療戦略となることが示唆された。

自由記述の分野

整形外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍選択的DDSの開発は次世代のがん治療には欠かせない研究分野である。これまでにAdSCsが炎症部位に集積し抗炎症効果や抗線維化効果を引き起こす事が報告されている。さらにAdSCは貪食能を有し、PLGAナノ粒子を細胞質内に取り込む現象も確認できている。本研究では、多分化能を有し種々の組織再生を目的とした自己細胞移植治療のソースとして注目されているAdSCを用いた徐放化抗がん剤包合細胞移植治療という新しいがん治療法の開発の可能性が示された。他のがん種への応用や様々な薬剤への応用が期待され、今後のがん治療研究分野において革新的な領域を創造することになると考えられた。

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公開日: 2021-02-19  

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