小児脳腫瘍は、小児がんの全体では第2位を占める腫瘍で、成人脳腫瘍とは種類や頻度が大きく異なり、小児のみの特徴的な腫瘍も存在するため、術前診断が難しい。本研究はMRIの様々なシーケンスを組み合わせて、小児脳腫瘍のより高度で正確な術前診断法の確立を目指し、bi-exponential modelであるIntravoxel incoherent motion (IVIM)から算出される拡散係数Dと灌流フラクションfの組み合わせが最適な結果となった。非造影のため、術前診断のみならず、治療効果判定や経過観察にも有用と考えられた。
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