研究課題/領域番号 |
19K21275
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補助金の研究課題番号 |
18H06166 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0901:腫瘍学およびその関連分野
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
田中 貴之 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (40823290)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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キーワード | 肝内胆管癌 / 交感神経刺激 / 神経微小環境 / アドレナリン受容体2(ADRB2) / 神経成長因子(NGF) |
研究成果の概要 |
肝内胆管癌は極めて予後不良な悪性疾患である。しかし、そのメカニズムが未解明であるため、有効な治療・予防法が確立されていない。これまでに交感神経(ストレス)が誘発するカテコラミンとその受容体であるアドレナリン受容体が膵癌に関与しているという報告を受け、胆道発癌ならびに癌促進においても同様のメカニズムが存在することを今回明らかにし、肝内胆管癌における神経微小環境には、ADRB2を介した機序が存在していることが考えられ、今後、予後不良な胆管癌治療の標的になる可能性が期待できる。
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自由記述の分野 |
肝胆膵・移植外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
肝内胆管癌は5年生存率30%と予後不良な疾患であり、胆管癌も膵癌同様、前癌病変からの多段階発癌を特徴としている。また、同じ交感神経支配下にある肝内胆管癌も同様のメカニズムが存在している可能性が非常に高い。本研究では交感神経(ストレス)が誘発するカテコラミンとその受容体であるADRB2の陽性率が高いほど予後不良であり、またそのADRB2-カテコラミン伝達は肝内胆管癌治療の標的になる可能性が示唆された。それゆえに、今後の肝内胆管癌の治療に飛躍的な効果を生み出すことが期待できる。
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