研究課題
研究活動スタート支援
本研究では各種の細胞株におけるGPR15の発現とrTMによる抗腫瘍効果についての解析を行った。GPR15の発現量は癌腫によって異なり、その発現量の違いからrTMの抗腫瘍効果の出現状況に差を認めた。また、rTMによる直接的な抗腫瘍効果とGPR15の関連性については、遺伝子ノックアウト細胞株を用いた解析を行う予定であり、今後の研究のと考えられた。
肝胆膵外科
本研究は難治性の消化器癌に対する新たなバイオマーカーとなりうるGPR15に着目した研究である。消化器癌は化学療法への抵抗性を示した際には分子標的薬や免疫チェックポイント阻害剤による新たな治療法が必要となるが、本研究においては第四の治療標的を見出す研究である。そのため、本研究で得られる成果は癌治療の発展における重要な位置付けとなりうる。