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2019 年度 研究成果報告書

シスプラチン耐性卵巣癌の新規治療標的分子TIE-1の機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 19K21280
補助金の研究課題番号 18H06172 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0901:腫瘍学およびその関連分野
研究機関東北大学

研究代表者

石橋 ますみ  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (20821383)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワードTIE-1 / cisplatin / chemo-resistance / DNA repair
研究成果の概要

先行研究では大規模siRNAスクリーニングにより卵巣癌治療のkey drugであるシスプラチンの感受性を高める分子としてチロシンキナーゼ受容体型蛋白であるTIE−1が抽出された。本研究ではその作用機序として。TIE-1が細胞のDNA損傷修復システムであるヌクレオチド除去修復機構を亢進させ、DNAに結合したシスプラチンを積極的に除去して抗腫瘍効果を減弱させていることが明らかとなり、TIE-1阻害とシスプラチンの併用が新たな治療戦略として示唆された。

自由記述の分野

卵巣癌の新規治療標的や抗がん剤耐性について主に研究を行なっている

研究成果の学術的意義や社会的意義

婦人科悪性腫瘍のなかで最も死亡率の高い卵巣癌に対する治療において、主に用いられる抗がん剤がシスプラチンであるが、その薬剤耐性が大きな課題であり、新規治療戦略の開発が必要とされている。本研究ではTIE−1阻害がシスプラチンの感受性を高め、新規治療標的となることが示された。TIE-1はこれまで血管内皮細胞の増殖に関与することが知られていたが、がん細胞における動態は明らかでなく、本研究は世界で初めてTIE-1ががん細胞において遺伝子修復に関与することを示したものである。また本研究の成果は今後の卵巣癌の予後の改善に大きく寄与することが期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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