免疫沈降法と質量分析法を組み合わせて、THORの転写制御を調整している可能性のある2個の転写因子を同定し、これらの発現抑制による非小細胞肺癌細胞株の細胞増殖の低下も確認した。 次に、THORの転写制御点を標的とした治療の可能性を検討するため、市販薬1200個の低分子化合物ライブラリーによる治療が、①細胞増殖に与える影響、②THORの発現に与える影響、③THORの転写制御に与える影響をそれぞれ、IncuCyte、qRT-PCR、Luciferase Assayを用いて解析した。これら3つも網羅的な解析の結果はいずれの2つの組み合わせにおいても互いに相関していた。
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