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2019 年度 研究成果報告書

骨格筋WNKキナーゼによる筋肥大制御メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K21299
補助金の研究課題番号 18H06194 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0902:内科学一般およびその関連分野
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

萬代 新太郎  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 特任助教 (50824330)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワード骨格筋 / WNKキナーゼ / シグナル伝達 / 慢性腎臓病 / サルコペニア / WNK / 腎臓 / リン酸化
研究成果の概要

WNK (with no lysine)キナーゼは遺伝性高血圧疾患の原因遺伝子であり,尿細管上皮細胞, 血管平滑筋に発現し生理的に血圧を制御する事が知られる。本研究で我々は①WNKアイソフォーム1-4の中WNK1のみがマウス骨格筋ないし骨格筋細胞株C2C12に発現しており,各々長期運動,分化誘導刺激によって発現量が増加すること,②WNK1が長寿遺伝子としても知られる転写因子forkhead box O (FOXO) 4のリン酸化,筋萎縮関連遺伝子群の転写活性を調節することで筋肥大を正に制御する事を示した。WNK1-FOXO4シグナルという骨格筋肥大を制御する新たな分子シグナルが明らかとなった。

自由記述の分野

分子細胞生物学、腎臓病学、内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

サルコペニア(加齢, 慢性疾患による骨格筋量・筋力の低下)の病態解明は未だに不十分であり,運動療法,食事療法以外の治療戦略の開発が医療経済的観点からも喫緊の課題である。本研究は,慢性腎臓病・サルコペニアモデルマウスの骨格筋におけるWNK1タンパク発現量の低下,筋萎縮関連遺伝子群の転写亢進をも見出し,WNK1-FOXO4シグナルがヒトのサルコペニアの発症機序の一端を担う可能性を示した。本邦でも高齢者の約5人に1人,重症の慢性腎臓病患者においては約2人に1人がサルコペニアを合併することが知られる。今後の研究でWNK1-FOXO4シグナルをターゲットとした新たな治療戦略を創出するを目指したい。

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公開日: 2021-02-19  

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