我々は心臓を構成する細胞の内、1%に過ぎない心臓マクロファージが心機能を規定していることを見出しており、心臓マクロファージが分泌するAmphregulin(Areg)が心臓の恒常性維持に必須であることを明らかにしている。本研究では心臓マクロファージの分化において重要なシグナルがカテコラミンによるβ刺激と脂肪酸であることを明らかにした。 脂肪酸による成熟化にGpr65が関与している。Gpr65のノックアウトマウスでは心臓の単位重量あたりの心臓マクロファージ数が減少する。Gpr65の骨髄細胞を移植したマウスでは野生型に比べて心拡大、心機能低下をきたした。
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