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2019 年度 実績報告書

口腔癌におけるクロマチン再構成因子複合体の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19K21366
配分区分基金
研究機関岐阜大学

研究代表者

武内 勝章  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (30601091)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2020-03-31
キーワードARID1A / クロマチン再構成因子複合体 / 口腔癌 / CXCL1
研究実績の概要

ARID1A (AT-rich interacting domain 1A)はクロマチン再構成因子複合体のサブユニットの一つで、クロマチンの構造を変化させることにより転写活性を制御するとされている。ARID1A遺伝子は卵巣明細胞癌、子宮内膜癌、胃癌などで高頻度に変異を認め、ARID1A遺伝子変異は多くのがんで腫瘍促進的に働くとされている。しかしながら、多くのがんでARID1A遺伝子群および関連分子の検討がなされてきものの、扁平上皮癌、特に口腔癌においてはこれらの報告は極端に少ない。そこで我々は、口腔癌細胞株において、cDNAマイクロアレイによる遺伝子の解析をおこないARID1Aに関連する遺伝子の候補を挙げることを試みた。
令和1年度の研究において、cDNA マイクロアレイの解析結果から、2倍以上の発現があった遺伝子を6つ検出した(CXCL1、OR7E91P、FUT3、FAM222B、TGFB2、JARID2)。また、CXCL1においては、RT-PCRにおいても有意な発現の増加を認めた。これらの結果から当院の口腔癌手術材料を用いてCXCL1の免疫染色をおこなったところ、染色標本の5/12で陽性像を認めた。今後、染色標本を増やし、染色部の局在および臨床病理学的所因子との検討をおこなう予定となっている。
これらの結果を学会で発表した。今後さらに発展すると思われるARID1Aの分野において、口腔癌における候補遺伝子を解析することは口腔癌の病態解明に有益なものとなると考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Pathobiological role of cleft palate transmembrane protein 1 family proteins in oral squamous cell carcinoma2019

    • 著者名/発表者名
      Inoue K, Hatano K, Hanamatsu Y, Saigo C, Kito Y, Bunai K, Shibata T, Takeuchi T.
    • 雑誌名

      Journal of Cancer Research and Clinical Oncology

      巻: 145(4) ページ: 851-859

    • DOI

      10.1007/s00432-019-02843-0.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 口腔癌細胞株におけるDNAマイクロアレイを用いたARID1A標的遺伝子の同定2020

    • 著者名/発表者名
      武内勝章、波多野貴一、波野公香、井上敬介、石田和久、飯田一規、畠山大二郎、加藤恵三、柴田敏之
    • 学会等名
      第74回NPO法人日本口腔科学会

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公開日: 2021-01-27  

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