乳歯由来間葉系幹細胞(SHED: stem cells from human exfoliated deciduous teeth)を用いた顎裂部骨再生治療を確立するため、in vitroの実験を行いSHEDの性質について検討を行った。骨分化誘導培地にてSHEDを骨分化誘導し、その骨分化能を骨髄由来間葉系幹細胞(hBMMSCs: human bone marrow mesenchymal stem cells)や永久歯歯髄由来間葉系幹細胞(hDPSCs: human dental pulp stem cells)と比較を行った。さらに、SHEDの増殖能についてhBMMSCsおよびhDPSCsと比較検討した。また、SHEDの単離成功率について統計学的検討を行った。乳歯抜去時の患者の年齢や性別、乳歯歯根の状態と単離成功率の関連性について比較を行った。 SHED由来の培養上清を用いた骨再生についても検討を行った。SHED培養上清を含有したアテロコラーゲンを免疫不全マウス頭蓋骨骨欠損部に移植し、その骨再生能をSHEDと比較検討した。 以上の結果を以下の学術雑誌に投稿し、掲載および掲載が決定された。 1. Success rates in isolating mesenchymal stem cells from permanent and deciduous teeth. Scientific Reports. 14;9(1):16764. 2019 2. Stem cell-derived conditioned media from human exfoliated deciduous teeth promotes bone regeneration. Oral Diseases. in press. 2019
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