研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、口腔マイクロバイオームは生後2年頃までに急激に変化し、その菌種多様性や細菌種構成は成人に近づくことが明らかとなった。また、いくつかの細菌種においてこの時期に全く異なる動きをする菌株の存在が示唆された。本研究の結果は、口腔常在細菌の定着メカニズム解明の足がかりとなり、口腔マイクロバイオームの細菌種構成制御に新たな戦略をもたらす可能性を秘めている。
予防歯科学
口腔マイクロバイオームが全身の健康に大きく影響することから、常在細菌定着のメカニズムを明らかにし、マイクロバイオーム形成を制御・誘導することで、疾患発症を予防することができると考えられる。本研究の結果は、常在細菌定着のメカニズム解明の基盤となり、口腔マイクロバイオームをターゲットにした新たな治療法の開発につながる点で社会的意義は大きい。