研究課題/領域番号 |
18H06304
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
三上 理沙子 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 医員 (30822548)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | 歯周病 / 糖尿病 / レーザー / low-level laser therapy |
研究実績の概要 |
歯周炎は、中・高齢者において特に罹患率の高い感染性疾患であり、歯肉の炎症、歯槽骨など歯周支持組織の破壊を特徴とし、歯の喪失に至る慢性炎症性疾患である。近年では、糖尿病と歯周病は相互に影響することが知られている。抜歯や歯周外科治療などの外科的な侵襲に対して、糖尿病患者では創傷治癒が遅延しやすいことや骨形成が低下していることなどが知られており、糖尿病患者に対する、より安全で効果的な治療が求められている。そこで、我々は低出力レーザー照射(low-level laser therapy: LLLT)が創傷治癒や骨形成を促進することに着目し、LLLTを糖尿病患者の歯科領域における外科的処置へ応用することを目的と して研究を行っている。 まずは、糖尿病による影響を細胞実験および動物実験で検討している。2018年度は、細胞実験により高血糖状態が骨芽細胞や血管内皮細胞、線維芽細胞へ与える影響について検討を行った。当初予定していた高血糖培地条件下では骨芽細胞の増殖や分化への影響が顕著ではなかったため、培養条件設定に時間を要した。また、糖尿病モデルマウスにおける口腔内の創傷治癒過程の検討や、糖尿病モデルラット上顎におけるインプラント埋入モデルの確立をするべく、予備実験を並行して行った。 次年度では、細胞実験の結果をふまえて動物実験を行い、糖尿病による創傷治癒やインプラント治癒への影響を解析する予定である。さらにLLLTを応用することにより、それら予後に効果があるかどうか検討を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在高血糖状態が与える影響について、細胞実験や動物実験により検討を行っている段階である。今後、LLLTがそれらの影響を改善するかどうか検討が必要である。
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今後の研究の推進方策 |
現在行っている、細胞実験、動物実験の結果を論文化するとともに、さらにLLLTの効果を検証していく予定である。
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