研究課題
研究活動スタート支援
マウスの関節円板を人為的に切除することにより下顎頭は肥大し、それに伴い下顎頭に近接する側頭筋の形態が変化した。この現象(骨形態が筋形態へ及ぼす影響)の真意を確かめるために、頭蓋形態の異なる3種のマウスの筋形態を解析した。その結果、筋形態も種により異なることが明らかになった。本研究により、骨形態が変化すると筋形態もそれに合わせて変化することが示唆された。
解剖学
我々は本研究を通じて、骨形態が近接する筋の形態を変化させることを明らかにした。したがって、顎関節症にしばしばみられる筋痛は、骨の筋に及ぼす器質的変化が原因であることが示唆された。本研究は顎関節症の新規治療法の創出につながると考えている。