研究実績の概要 |
本年度は、日本国内とスリランカ国内にて、スリランカの狂犬病対策における過去の経験や手法、調査研究結果等が記載された狂犬病関連資料を収集し、データベース化した。 日本国内では、大学図書館等で提供されているオンラインデータベースを活用し、キーワード検索を実施して関連資料を収集した。データベースは、CiNii, Cochrane Database of Systematic Reviews, J-Stage, 医中誌web、MEDLINE, PubMed, Scopusを使用した。検索については、「スリランカ」「狂犬病(撲滅)」等に該当するキーワードを用い、英語及び日本語(和文の場合)で2018年12月末までに刊行されたものを検索した。その結果、重複文書や関連性の低い資料を除いた71編の学術論文を抽出し、そのすべてを電子媒体として保存した。 スリランカでは、2度の訪問を通じてスリランカ国内で発刊された学術文献等の収集について、現地研究協力者及びペラデニヤ大学医学部図書館等の協力のもと実施した。スリランカではNational Science Foundation of Sri Lankaが比較的最近の文献をデータベース化しているが、古い文献に関してはデータベース化されていないため、同図書館に保存されているものを一部ずつ確認し、また同図書館に保存されていないものについては他所から取り寄せる等をして関連文献を抽出した。その結果、国内で刊行されている医学・獣医学関連雑誌で狂犬病関連の論文が掲載されている23誌中、45編の学術論文を収集し、そのすべてを電子データ化して文献管理ソフトを使用して一元管理できるようにした。また、狂犬病の疫学データが記載されたQuarterly Epidemiological Bulletinについても2004年以降のものを収集することができた。
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