研究課題
研究活動スタート支援
スリランカにおける2025年末までの狂犬病撲滅目標を目指して、これまで同国で実施された狂犬病に関する調査研究に関する学術論文等を体系的に収集し、その内容を分析して提言をまとめた。その結果、2020年12月現在で119編の論文が該当し、狂犬病予防に対する知識・行動、曝露後予防(PEP)、イヌの集団予防接種及び個体数コントロール、多職種・多国間連携、サーベイランスについて現状と課題を把握し、これら各種対策のより強力な推進及びサービス提供方法やデータ収集方法等の現状システムの改善を提言した。
国際保健、疫学
これまで創出されたエビデンスを系統的に分析することによって、狂犬病撲滅が近づいているが犠牲者の減少が停滞している国々に対しての方策を示唆することができた。とりわけ、我が国の様な狂犬病清浄国が有するノウハウを狂犬病撲滅の最終段階にいる国に対してどの様に適用すべきか、近い将来の清浄国入り及び清浄国維持を見据えた予防対策の運用方法を提言することができた。