本研究の目的は、自閉スペクトラム症(以下ASD)のある人の配偶者に対する地域住民のパブリックイメージの実態と社会的距離の関連要因を明らかにすることである。まずASDのある人の配偶者を対象に半構造化面接を行い、セルフスティグマの構成概念を探求した。次に、質問紙調査により地域住民を対象にASDのある人の配偶者に対するパブリックイメージの実態と社会的距離の調査を行い1320人から回答を得た。ASDのある人の配偶者に対してパブリックスティグマがあること、パブリックスティグマと社会的距離は関連があること、ASDのある人の配偶者への理解が深まっていない実態が明らかになり、理解を深める必要性が示唆された。
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