本研究では、年々増加している医療的ケアが必要な子どもの親が行っている災害への備えの現状と災害への備えの認識、それに関連する要因を検討した。災害への備えを行っている医療的ケアが必要な子どもの親は半数以下であった。親の持つ災害への備えの認識では、『今までどうにかしてきたので災害時もどうにかなる』、『備えなくても自分の子どもは優先してもらえる』など多くの親が災害への備えの認識がなかった。一方で、災害への備えを実施している親のみ『自分が守らないと災害時助からないかもしれない』など災害への備えの認識を持っていた。その認識には[きょうだい][長い療養期間][人工呼吸器][寝たきり]が影響していた。
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