研究課題/領域番号 |
19K21427
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補助金の研究課題番号 |
18H06344 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0908:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 高知大学 (2020) 岡山大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
荻野 志穂奈 高知大学, 医学部, 客員助教 (70746685)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2021-03-31
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キーワード | 運動療法 / 予防医学 / 酸化ストレス / ミトコンドリア |
研究成果の概要 |
高知大学で施行した14名のボランティアに対する運動介入研究の結果から、血球中のいくつかの抗酸化酵素(SOD1、SOD2およびGPX1)が運動によって有意に上昇することを見出した。さらに392名の健診機関を受診した健常成人に対する横断研究によって、血球中のSOD2が非喫煙者の運動習慣を現す独立予測因子であることが判明した。これらの結果は、2021年2月のKMS-Research Meetingおよび3月の第91回日本衛生学会で発表し、国際誌JCBNにアクセプトされた。
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自由記述の分野 |
予防医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は、運動がもたらす健康増進の機序の一つであるミトコンドリア機能の上昇が、筋組織だけでなく血球でも起きている可能性を見出したものである。従来、運動の効果は、数ヶ月の継続によって得られる血圧の低下や耐糖能の改善が指標とされていた。本研究で見出された血球中のSOD2のmRNAの相対量は、比較的短期間の運動で上昇し、採血検体から評価が可能であることから、運動習慣を定着させるための動機付けの簡易な指標として有用である可能性がある。
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