本研究は関節リウマチ患者における「破局的思考と寛解の関係」、「寛解後の疼痛(残存痛)と破局的思考との関係」を分析しました。 関節リウマチ患者全体の26%に破局的思考がみられました。全身性炎症がないにもかかわらず寛解に達成できていない患者群は、破局的思考を持つ割合が34%と高く、その思考のために疾患活動性評価指標に含まれる患者主観的評価の数値を上昇させていました。そのことによって疾患活動性指標数値が高くなっており、寛解達成を阻んでいることがわかりました。さらに、寛解達成後の残存痛は破局的思考と関連が強いという結果がでました。
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