本研究は、精神科病棟入院中の患者に対するリカバリー志向プログラムを実践し効果を明らかにすることを目的としプログラム前後の変化を調査した。 2018年7月から2020年3月までに51名の患者がプログラムに参加し40名から有効回答が得られた。評価にはRecovery assessment scale(RAS)とローゼンバーグ自尊感情尺度およびWHOのQOL尺度を使用した。参加前平均値はRAS71.6から参加後78.5、自尊感情は21.9から24.1、QOLは2.75から2.96とすべて上昇し、有意差がみられた。入院中の患者はプログラム参加によって自己肯定感およびQOLが向上しリカバリーが促進された。
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