サルコペニアは、骨格筋量の減少と筋力もしくは身体機能の低下により定義され、転倒・骨折による要介護の要因であり、インスリン抵抗性や糖代謝異常を伴っている糖尿病患者は若年層でもサルコペニアが進展している可能性がある。本研究では、大学病院に外来通院中の糖尿病患者のサルコペニアと転倒との関連について検討を行った。大学病院に外来通院中の糖尿病患者において、サルコペニアを有する者はサルコペニアを有しない者と比べて、過去1年間の転倒歴ありに該当した者の割合は高く、転倒に注意が必要な対象であることが示唆された。
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