研究課題/領域番号 |
18H06374
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 公立小松大学 |
研究代表者 |
加藤 千夏 公立小松大学, 保健医療学部, 助教 (60827111)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | 睡眠時無呼吸症候群 / CPAP療法 / アドヒアランス / アセスメントツール |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、睡眠時無呼吸症候群患者におけるCPAP療法の中断リスクとその要因を抽出するアセスメントツールの開発と、その信頼性・妥当性の検証である。実施計画では、平成30年度に、アセスメントツールの試作版を作成し、当研究機関における倫理審査および、研究協力機関の倫理審査を経て、対象者への試作版の実用性の検証を行う予定であった。しかし、平成30年4月から適用された診療報酬のCPAP療法における遠隔モニタリング加算が、CPAP療法のアドヒアランス向上に有用である可能性を示す報告がなされた。そのため、本研究を遂行する上で、診療報酬改定以前に収集した事前研究のデータを使用したアセスメントツールの作成をこのまま進めてもよいものかを見極める必要性が生じた。 そこで、遠隔診療の利点の一つである定期通院回数の減少が、アドヒアランスに影響するかを検証することにした。事前研究で収集したデータを使用し、通院間隔(1ヶ月間隔で通院の者、2ヶ月間隔で通院の者、3ヶ月間隔で通院の者)の違いでアドヒアランスを比較したところ、通院間隔の違いによるアドヒアランスの傾向に有意差は認めなかった。そのため、このまま事前研究のデータを使用してアセスメントツールを作成することに支障はないと考えられた。しかし、遠隔診療のほかの利点も考慮し、実際の各医療機関における遠隔モニタリング加算によるアドヒアランスの影響について、各種学会、分科会等での新たな知見の情報収集を行い、診療報酬改定以前に収集したデータの有効性をしっかり見極めた上で、実施計画を進めることにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究を遂行する上で、平成30年4月に改定された診療報酬のCPAP療法における遠隔モニタリング加算の影響について、各医療機関の状況を踏まえ、診療報酬改定以前に収集した事前研究のデータが有効か無効かを見極める必要があるため遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
診療報酬改定後の各施設におけるCPAPの中断率やアドヒアランスの動向について、情報収集を行う。診療報酬改定以前に収集したデータが有効であれば、予定どおり実施計画を進め、無効であれば、改めて診療報酬改定後のデータを収集し直す。
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