EENC実践の普及活動を実際に行っている中心となるタンザニアの看護職5名において、負担感、不満、活動意欲の不足が生じていることが明らかになった。タンザニア以外の各国においても、EENC実践の普及活動の停滞がみられている状況があり、その背景には共通するこのような現場の認識があることが示唆された。よって、病院の管理部への業務・待遇改善はもとより、EENCプログラム自体の修正が必要なことから、タンザニアの組織文化的、医療背景に根ざしたプログラム修正の検討につなげている。文化的背景に合ったEENCの教育プログラムの確立をめざすことは、他の導入国のより効果的な教育活動につながる知見を得ることができる。
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