本研究では、長野県東御市に在所する製造業N社の2018年の職業性ストレスに関する実態調査から職場内間で見られるストレス特徴と実態、課題を検討した。全従業員1365名中、1,353名のデータが用いられ、項目分析、多重ロジスティック分析、主成分分析を実施した。結果、高ストレス状態の人が通常に比べ、仕事のストレス要因、心身のストレス反応においてストレスを訴える人の割合が高く、職場の対人関係(OR=9.58」と抑うつ感(OR=54.90)が高ストレス有無に最も有意な関係を示した。主成分分析では、各事業場・部課間の「仕事の自由度・職場環境」と「抑うつ感・疲労感・不安感」の分布の特性が把握できた。
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