ヒトのオルソレオウイルス感染症は、哺乳類オルソレオウイルス(MRV)やプテロパインオルソレオウイルス(PRV)により引き起こされるが、その疫学的知見は少ない。オルソレオウイルス遺伝子を検出するmultiplex real-time PCR法を確立し、疫学研究を行なった。結果、MRVは、感染者は少ないが、国内に常在している可能性があった。一方、PRVは、国内には侵淫していないと考えられた。 また、RSウイルス(RSV)について疫学的解析を実施した。結果、大阪市内で検出されたRSVの遺伝子型は、国内で流行しているRSVの遺伝子型と同様であった。RSV-Bの抗原性は多様化している可能性があった。
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