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2021 年度 研究成果報告書

希望する終末期の療養場所の社会経済状況による格差とその関連要因に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19K21468
補助金の研究課題番号 18H06389 (2018)
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金 (2019)
補助金 (2018)
審査区分 0908:社会医学、看護学およびその関連分野
研究機関京都大学 (2020-2021)
東京大学 (2018-2019)

研究代表者

長谷田 真帆  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (30821996)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2022-03-31
キーワード社会経済的状況 / 高齢者 / 終末期 / 希望する死亡場所 / 話し合い / かかりつけ医 / ソーシャル・サポート
研究成果の概要

地域在住高齢者において、教育歴が低い群では希望する最期の場所が「わからない」と回答する割合が高かった。また高低所得層では、その話し合いをしていない割合が高かった。一方で、地域への愛着や助け合いなどの地域とのつながりを強く感じている人ほど自宅で最期を迎えたいと希望する傾向があった (Ishikawa, 2021)。また75歳以上でかかりつけ医がいる場合には、最期を迎えたい場所を人と話し合う機会を持つ機会が多い傾向にあった(Moriki, 2021)。さらに話し合いの割合の所得階層間の差は、かかりつけ医がある場合に小さくなる傾向が観察された。

自由記述の分野

社会疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では希望する最期の場所に関する話し合いの実施について、所得階層間での格差が確認された。その一方で、かかりつけ医の存在や地域とのつながりはその話し合いを促進する要因であり、特にかかりつけ医は所得によるその格差を縮小できる可能性があることが示唆された。高齢者の人生の最終段階での過ごし方の選択を支援し、どのような社会的背景を持つ人であっても、本人が望む形で人生を終えられるような仕組みづくりを進める際には、地域の文脈および社会背景を踏まえた情報提供などの配慮や、かかりつけ医や地域のつながりなどの資源の活用も有用かもしれない。

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公開日: 2023-01-30  

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