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2019 年度 実施状況報告書

救急患者の効率的なデータ収集と臨床研究応用のためのシステム開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K21474
配分区分基金
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

松山 匡  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50829025)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード救急医療 / ビッグデータ
研究実績の概要

本研究では研究代表者が中心となって電子カルテのコード化とデータの抽出・蓄積を効率よく行うシステムの開発を行い、救急受診患者の網羅的なデータベース作成を行うことによって、救急受診患者の実態調査・及び救急診療の質向上のための臨床研究へとつなげることを目的とする。
研究2年目となる令和元年度には、救急受診患者のカルテフォーマットの安定した登録が行われた。その中には旅行者といった地域特有の救急患者の実態も把握可能となったり、また救急室滞在時間の延長の原因のひとつとなり得る、付添のない単独来院などの項目も安定して抽出できるようになっており、救急診療の地域性、また日本独自の状況把握が可能となった。
一方、既往歴や内服歴を含めたテキストデータの安定した抽出システムを可能とする、救急室全体の状況把握、救急車来院症例の病院前データ登録の効率化など複数の点での質向上を目指して、企業へ発注・システム開発行ったが、導入には至らなかった。
特定の病態(心停止など)を対象として時間情報を含むデータベース構築のための新たな別フォーマットに関しては、フォーマット素案などは完成しているが、実際に運用には至っていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

カルテフォーマットの質向上のためにテキストデータの読み取り・データ化のシステム開発などを企図したが、申請者自身の部署異動や新型コロナウイルス感染症対策の影響もあり、当初の予定からは大幅に遅延が生じた。
また同様に予定としていた疾患・病態別のフォーマットに関しても登録開始には至らなかった。

今後の研究の推進方策

次年度には新規システムの導入を行い、さらなるフォーマットの質改善および症例登録の安定化を目指す。また病態ごとのプロトコルなど、研究に直結するシステム構築も実際に運用を目指す。

次年度使用額が生じた理由

申請者の一時的な部署異動と新型コロナウイルス感染症対策による研究中断により予定が大幅に遅れたため。次年度の使用計画としては、新規システム開発・導入費用、研究協力者との打ち合わせのための旅費、関連図書購入に充当予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ER受診する多様な患者のデータ収集の効率化とその価値を上げる試み2019

    • 著者名/発表者名
      松山 匡
    • 学会等名
      第47回日本救急医学会

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公開日: 2021-01-27  

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