研究課題/領域番号 |
19K21475
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配分区分 | 基金 |
研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
山上 優紀 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (90823956)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | サルコペニア / フレイル / 身体活動リズム / 疫学 / コホート研究 / サーカディアンリズム |
研究実績の概要 |
サルコペニアは筋肉量が減少し筋力低下・身体機能の低下が起こることであり、フレイルは筋力低下や精神機能低下を含む身体的予備能が低下し、介護が必要な 機能障害状態に近づいた状態を指す。サルコペニア・フレイルは可逆的な状態であり、適切な介入で予備能の回復が見込まれる。高齢化率が高い我が国において、サルコペニア・フレイルを予防することは重要な課題である。近年、身体機能の向上に身体活動のリズム(規則性や時間帯)が関連すること分かってきたがこれまで日常生活の身体活動リズムを客観的に測定しサルコペア・フレイルとの関連を検討した大規模疫学研究は乏しい。本研究は60歳以上の男女を対象に、日常生活の身体活動リズムをアクチグラフで客観的に測定し、身体活動リズムとサルコペニア・フレイルとの関連を明らかにすることを目的とした。 今年度は予定人数の対象者へ調査を実施し、データを収集することができた。また研究代表者を筆頭著者とする関連論文がJournal of Hypertensionへ掲載された。これらのことから、本研究は概ね順調に進められていると考えられる。一方で研究代表者が年度途中より私的事由(妊娠・出産)のため長期休業に入ることとなったため、研究期間を延長した。次年度は得られたデータの分析と論文化に努める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定対象人数のデータ収集は終えることができ、研究代表者を筆頭著者とする関連論文が国際雑誌に掲載されたため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度はデータ分析と論文化、報告書作成を行う。データ分析の手法は確立しているため、問題なく行えると考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度途中から研究代表者の私的事由(妊娠・出産)により研究が一時中断している。残る助成金はデータ整理および分析、また成果発表など当初の予定通り支出する予定である。
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