本研究はコホート研究(平城京スタディ)において2016年から2018年に参加した65歳以上の高齢者1501名を対象に横断研究を行った。対象者の身体活動リズムをアクチグラフィーで客観的に測定し、身体活動リズムとサルコペニア・フレイルとの関連を検討した。対象者を75歳未満と75歳以上に層別した分析において、両方の層で身体活動リズムのAmplitude(振幅)が高い群では低い群に比べて歩行速度が速く、プレフレイルもしくはフレイルの割合が低下した。75歳以上の層ではMesor(平均)が高い群が歩行速度が速く、Robustness(リズムの頑健性)が高い群がプレフレイルもしくはフレイルの割合が多かった。
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