研究課題
研究活動スタート支援
本研究の目的は、食事からの炭水化物や脂肪酸摂取と脂質異常症の関連における遺伝要因の影響を明らかにすることである。そこで日本多施設共同コーホート研究(J-MICC Study)の静岡・大幸地区の参加者を対象に、脂質代謝調節などへの関連が示唆されている3つの遺伝子多型による炭水化物や脂肪酸(飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸)摂取と脂質異常症発症の関連への影響を検討した。その結果、炭水化物や脂肪酸摂取と脂質異常症発症において、本研究で検討した遺伝子多型による修飾は認められなかった。
疫学
日本人一般集団において炭水化物や脂肪酸摂取と脂質異常症の関連への遺伝的素因による影響の違いを検討することは、個人差を考慮した脂質異常症予防に役立つと考えられる。本研究では対象とした遺伝子多型による修飾を示すことができなかったが、今後、他の栄養素や遺伝子多型による検討が期待される。