研究課題/領域番号 |
19K21491
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補助金の研究課題番号 |
18H06414 (2018)
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 (2019) 補助金 (2018) |
審査区分 |
0909:スポーツ科学、体育、健康科学およびその関連分野
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研究機関 | 広島大学 (2019) 電気通信大学 (2018) |
研究代表者 |
渡邊 大輝 広島大学, 総合科学研究科, 助教 (30823281)
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研究期間 (年度) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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キーワード | 骨格筋 / エストロゲン / 伸張性収縮 / 細胞内遊離Ca2+ |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,雌性のほうが雄性よりも運動後の筋損傷(長時間にわたる筋収縮力の低下と定義される)が生じにくい理由を明らかにすることであった.そのために,伸張性収縮後の骨格筋の変化を雌雄で比較するとともに,卵巣摘出雌マウスと卵巣摘出後エストロゲンを投与した雌マウスと疑似手術を行った雌マウスで伸張性収縮後の変化を比較した.その結果,雌性では,ミトコンドリアの適応が生じやすいため,運動後の筋損傷が引き起こされにくいこと,それはエストロゲンが分泌されることに起因することが示唆された.
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自由記述の分野 |
筋生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,1) 雌性の方が雄性よりもミトコンドリアの運動に伴うダメージの緩衝能力が高い点,2) その原因はエストロゲンにある点を初めて明らかにした.本研究の結果は,男性と女性の運動後の適応の違いを説明するための学術的基礎となるだけでなく,今後,性別の特性を考慮した筋疲労や筋損傷への対処法やトレーニング法を考案するためにも,必要な知見となると思われる.
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