• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

片麻痺患者の転倒パターンの分類と転倒前に生じる運動学的・運動力学的初期異常

研究課題

研究課題/領域番号 18H06428
配分区分補助金
研究機関徳島文理大学

研究代表者

長田 悠路  徳島文理大学, 保健福祉学部, 講師 (40828472)

研究期間 (年度) 2018-08-24 – 2020-03-31
キーワード片麻痺患者 / 転倒 / 動作解析 / リハビリテーション
研究実績の概要

本研究では,中伊豆リハビリテーションセンターで計測してきた歩行データの中から,片麻痺患者が歩行中に転倒しそうになった試行について後方視的に分析した。これによって片麻痺患者が歩行中にバランスを崩す方向を分類し,転倒前に生じる運動学的・運動力学的な異常がいつ,どこに生じるのかを分析することが研究目的であった。過去6年間に三次元動作解析装置で計測された歩行動作(28519試行)中,計測中に転倒しそうになって介助を要した36人(43試行)について,転倒の方向とその理由を重心の動き・関節角度変化などから分類した。
その結果,麻痺側前方へ転倒する患者が最も多く,転倒の方向としては5パターン,転倒の機序は7パターンに分類することができた。具体的には,非麻痺足を内側に接地して継足状態となり,麻痺側前方に倒れる継足型が12人,麻痺足を振り出そうとした際に膝が屈曲せずにつま先が引っ掛かり麻痺側前方へ倒れる引っ掛かり型が6人,膝折れ型が2人,麻痺側股関節が内転して側方へ流れる横流れ型が6人,非麻痺側を大きく振り上げることで屈曲姿勢が増悪して麻痺側後方へ倒れる屈曲型が6人,麻痺側足関節の背屈制限により立脚期に重心が非麻痺側後方へ押し戻される逆戻り型が3人,あらゆる方向へ倒れる失調型が1人であった。今回の結果をもとに,患者を分類して転倒の予防に貢献することができると考える。なお,本研究内容については,2019年6月に開催される国際リハビリテーション医学会で発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

特に問題なく,計画通りに進行している。

今後の研究の推進方策

データの解析は順調に進んでおり,学会発表も決定している。今後は,論文執筆に向けて準備を進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Seven patterns and five directions of falling in patients with stroke2019

    • 著者名/発表者名
      Yuji Osada
    • 学会等名
      13th International Society of Physical and Rehabilitation Medicine World Congress (ISPRM 2019)
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi