研究課題
研究活動スタート支援
本研究では複数のユーザの異なる要求を効率的に満たすために提案された符号化キャッシュ方式を扱う。通信速度や端末の性能が異なるユーザが混在するネットワークをモデル化した。そのネットワークにおいて符号化キャッシュ方式をどのように設計したら配送時間が小さくなるかを議論し、従来の手法よりも配送時間が短くなる方式を提案した。
通信・ネットワーク工学
現在、ネットワークトラヒックの総量が増加し続けている。ネットワークの混雑は、遅延の発生や低品質化などの原因になり、サービスの提供者及び利用者にとって解決すべき重要な問題である。符号化キャッシュ方式は、コンテンツの事前配置と符号化データのマルチキャストにより、トラヒックを削減できる技術である。本研究は現実のネットワークに近いモデルでどのように符号化キャッシュ方式を扱えばよいかを議論しており、符号化キャッシュ方式の実用化に向けた知見を得た。