船員はヒト・モノ(荷役物)・財産(船)を安全に運送しつつ、海の環境保全にも目を配る必要がある。とりわけ操船業務時における心的負担は多大であると考える。 本研究は、操船時における負担を掛ける心的負荷要因を突き止めるとともに、その負荷が掛かるタイミングを認識するベテラン操船者の操船術を模倣することにより、若手操船者も同様の操船方法を執ることが可能になるといった、船員教育に寄与するものだと考える。心的負荷を定量評価するために本研究は唾液中硝酸イオン濃度を採用するが、その測定器開発を目指すにあたり、測定器を構成するデバイス箇所に唾液に耐抗性のあるものを今回新たに選定した。
|