研究課題/領域番号 |
19K21566
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
高度科学技術社会の新局面
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
三成 寿作 京都大学, iPS細胞研究所, 特定准教授 (60635332)
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研究分担者 |
小門 穂 神戸薬科大学, 薬学部, 准教授 (20706650)
木村 めぐみ 公益財団法人未来工学研究所, 研究センター, 研究員 (50711579)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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キーワード | 規律 / ELSI / ゲノム情報 |
研究成果の概要 |
本研究の主たる成果には、ゲノム研究に関する規律の発足や経緯について学術的に整理・考察したことが挙がる。具体的には、ゲノム研究の規律は、特殊かつ具体的な研究事業の推進において主要な理念や枠組み・骨格が形成される一方、同時期にゲノムやゲノム研究に関する基本的理念が整理・精査される形で、より一般的かつ具体的なゲノム指針が制定されたことが明らかとなった。またこの背景には、1990年に発足したヒトゲノム計画の推進、また1997年のユネスコ(国連教育科学文化機関)総会による「ヒトゲノムと人権に関する世界宣言」の採択等といった国際的な動向も深く関与していることが示唆された。
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自由記述の分野 |
生命倫理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先端生命科学や先端医科学といった領域における規律は、国内外の様々な要因により影響を受け、しばしば改正や統合が行われている状況にある。本研究では、このような規律のあり方を主軸として、規律の発足経緯や関連領域における動向等について分析・考察し、今後の規律の検討に資する基礎的知見を提示した。また本研究課題で対象にした行政指針と個人情報保護法との調整は、今後も検討が求められる重要な論点であるため、本研究の取り組みにはある程度の社会的意義があるものと考える。
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