研究課題/領域番号 |
19K21574
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
齋木 佳克 東北大学, 医学系研究科, 教授 (50372298)
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研究分担者 |
本村 昇 東邦大学, 医学部, 教授 (40332580)
高本 真一 東京大学, 医学部附属病院, 名誉教授 (60137833)
宮田 裕章 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (70409704)
横山 斉 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (80282127)
山本 博之 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (80528852)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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キーワード | 高齢者 / 外科手術 / 手術関連死亡 / 介護度 / ADL / 大規模データベース |
研究実績の概要 |
本研究課題の一番重要なテーマは、「どのような状態の高齢者にどのような手術を実施すると、アウトカムがどうなるのか」についてである。この点について、我が国の様々な大規模データベースを用いて、高齢者の手術の現状を実施状況・アウトカムの観点から明らかにし、その上で術前情報と術後アウトカム(死亡・合併症だけでなく介護度などのADL情報に着目する)の関連性を明らかにし可視化することを目的としている。そのなかで、特に本研究課題で重視している点は、これまで情報の少ないADLを中心として解析する点である。これまでのデータベース研究ではADLに関連する項目が不十分で、十分な検討がなされてこなかったという実情がある。 そして上記により、我が国でどの程度救命困難と予想される手術が実施されているかを推計することにより、医療者および患者の双方にとって高齢者手術の意思決定のための重要な情報となること、が期待される。 本研究課題の現状の進捗として、様々なデータベースの利活用にあたっての調整について、若干時間を要している状態である。しかし、一部のデータベースで実施可能な点については確定しており、実施可能なプロジェクトを優先して今後検討していく方向である。現状で実施可能と思われるプロジェクトである、高齢者心臓外科手術の実態と救命困難予想例の定義や記述については、現時点で解析計画はほぼ確定された状況となっており、近日中にポジティブな形での進捗が確実視されている状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
各データベースに関連したデータ利用申請のプロセスにおいて、調整が必要な部分が出てきており、その調整に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
上記のように、2020年度は予定通り「高齢者心臓外科手術の実態と救命困難予想例の定義や記述」の解析実施とその結果をまとめていく作業を中心に行う予定である。データベースの利活用の調整も平行して実施し、利活用に進めるようになったところで、当該データベースについても解析計画の立案・実施に向かう予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究課題では、データ利活用の手続きで予想していたより時間がかかっている。解析作業に使用する各種機材は新しくなるほど良いものが出ているタイミングであることも考慮し、ワークステーションなどの解析関連の機材については実際の使用タイミングを考慮して遅らせているが、必要なタイミングで購入する予定である。
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