研究課題/領域番号 |
19K21588
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
超高齢社会研究
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
増本 康平 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20402985)
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研究分担者 |
塩崎 麻里子 近畿大学, 総合社会学部, 准教授 (40557948)
原田 和弘 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (50707875)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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キーワード | 意思決定 / 高齢者 / 認知バイアス / 後悔 |
研究成果の概要 |
本研究では,高齢者に最適化された情報提示方法を確立するために,加齢が意思決定に及ぼす影響を明らかにし,後悔しない意思決定のために何が重要なのかを検討することを目的とした。複数の実験および調査の結果から,意思決定時にみられる認知バイアスには高齢者と若年者で大きな違いがみられないことが示された。一方で高齢者は,提示された情報ではなく,自身の知識や経験に頼り,意思決定をおこなう傾向がみられた。また,代理意思決定者の後悔に関する研究から,後悔しなたいための意思決定の方法として,決めることから逃げない,選択肢をトレードオフで比較しない,正解を選択しようとしない,が重要であることが示唆された。
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自由記述の分野 |
認知心理学 老年学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
平均寿命と健康寿命の差,つまり自立した生活が困難な期間は約10年ある。WHO(2002)は自立した生活が困難となってもウェルビーング,生活の質(QOL)を維持するには,個人的なことがらを自己決定(意思決定)できる「自律」が重要とであるとしている。しかしながら高齢者の自律支援において,どのような情報提示のあり方が最適なのかついて,十分な検討がなされておらず,確立された手法も存在しない。本研究の成果は,高齢者の自由意志を阻害しない,かつ,高齢者が後悔しない判断を支援するための,高齢者の意思決定時の認知バイアスを考慮した情報提示のあり方に有用な知見を提供すると考えられる。
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