研究課題/領域番号 |
19K21591
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
加藤 隆弘 九州大学, 大学病院, 講師 (70546465)
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研究分担者 |
瀬戸山 大樹 九州大学, 大学病院, 助教 (30550850)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2021-03-31
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キーワード | 社会的孤立 / 孤独 / 社会的ひきこもり / 孤独死 / 炎症 |
研究実績の概要 |
超高齢社会を迎える現代、「社会的孤立」「孤独」は、自殺に並ぶ世界的最重点課題である。日本では思春期青年期に様々な契機で学校や仕事 にいけず6ヶ月以上家庭内に留まる「社会的ひきこもり」の長期化・慢性化に伴い、中高齢のひきこもり者の増加が新たな社会問題と化している。我々は、若年成人のひきこもり者および大学生を対象とした血液バイオマーカー研究を主宰し、「社交回避傾向」「信頼感」「孤独感」に 関連する血液マーカーの予備的同定に成功している。 本研究では、中高齢の健常者および中高齢うつ病患者を対象に、前向きパイロット研究として、構造化面接、社会的孤立・孤独に関連した心理 検査、各種血液検査(炎症系・代謝物など)「信頼ゲーム」など多軸的データを取得し、相関解析等により、中高齢者における社会的孤立・孤独の病態基盤、特に生物学的基盤を萌芽的に見出し、孤独対策のための将来の国家プロジェクト立案の礎にする。 健常者ボランティア対象の調査では数名のエントリーがあり、データを取得している。うつ病患者対象の調査でも数名のエントリーをすでに完了している。どちらの調査も第2年度にフォローアップを行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度、健常者ボランティア対象の調査では数名のエントリーがあり、データを取得している。うつ病患者対象の調査でも数名のエントリーをすでに完了している。ともに目標数にいたっておらず、第2年度、エントリーを増やす予定である。
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今後の研究の推進方策 |
初年度にエントリーした方のフォローアップ調査を第2年度に実施する。 目標数にいたっておらず、第2年度、エントリーを増やす予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
初年度計画していた症例エントリーに遅れが生じたため。 本年度は、前年度遅れのために実施ができなかった症例のエントリーを行い、そのエントリー時におこなうデータ取得のために繰り越した経費を活用する。
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