目的:加齢や疾患による心機能の低下を抑制・防止する薬剤等を開発し、高齢者の生活の質を向上、医療費の増大を防ぐ有効な手段を構築することを目指す。 1. single-nuclei RNA-seq解析による網羅的な遺伝子発現解析:若年期(12週令)、壮年期(12ヶ月令)、老年期(16ヶ月令)、それぞれのマウス左心室組織から細胞核を抽出し、single-nuclei RNA-seq解析を実施し、心筋細胞において、老化に伴って特異的に発現変動する遺伝子の特定を進めた。 2. 網羅的なヒストン修飾変動解析:それぞれの週令における、ヒストン修飾変動の網羅的解析を行うために、Mod-spec解析を実施し、心筋細胞の老化に伴って変動するヒストン修飾の同定を進めた。 3. 詳細な組織学的解析:老化に伴って心筋細胞がどのように形態学的に変化するか解析するために、透過型電子顕微鏡による解析を実施した。
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