本研究課題では、チベット・ヒマラヤ地域の法・政治理念と仏教哲学との関係性について、仏教学者と法学者が共同で学際的分析を行う、という画期的な研究手法の確立に向けた挑戦としての、萌芽的な予備調査の実施を主目的として、議論ベースでの研究を進めた。 2019年9月には、京都大学にて国際ワークショップ(Himalayan Law, Politics and Buddhist Ethics”を主催し、既存の研究が抱える方法論的問題点を検証した上で、あるべき研究方法について検討した。2022年7月には第16回国際チベット学会で学術部会を主催し、海外の法学者・チベット学者とヒマラヤ法学について議論を行った。
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