研究課題
本研究プロジェクトは、元来2021年度までのものであったが、コロナ禍により研究活動が様々な制約を受けたため、一年間の延長をお認めいただいた。通常の研究会活動は計画通り2021年度までで終了し、2022年度は、三年間のプロジェクトにより蓄積された研究成果を公表し、さまざまな企画に載せて社会にアウトリーチしていくことが活動の中心となった。2022年度に実現したイベント開催のうち特筆すべきものとしては、4月の「自閉症学超会議!」と6月の「ヘーゲルと精神分析シンポジウム」(日本ヘーゲル学会と共催)が挙げられる。「自閉症学超会議!」は別資金(三菱財団社会福祉事業・研究助成)によるものだが、本プロジェクトの成果も接続し、研究成果、人材をともに大きく活かした開催となった。大型メタバースイベントとして仮想空間上で開催され、8日間にわたりのべ500名を超える参加者を得た。専門家、実践家、当事者とその関係者、一般参加者が集うオンラインコミュニティ空間を実現し、社会実装の大きな成果となった。メタバースを用いた大型公開学術イベントとして国内先駆例である。「ヘーゲルと精神分析シンポジウム」は、日本ヘーゲル学会のメインシンポジウムとして実現したもので、本研究プロジェクトの締めくくりとして、大きな成果となった。学会会員のみならず、外部からも160名を超える参加者を得て盛況となり、活発な議論が行われた。プロジェクトによって築いた研究成果と発展させた人的ネットワークを直接的に継承し、基盤研究B科研費「スラヴォイ・ジジェク思想基盤の解明:ヘーゲル、ラカン解釈を中心に」を申請し獲得した。4月より開始している。本プロジェクトの目的であった、フランス系思想とドイツ系思想の研究者の交流が理想的なかたちで実現し、両人材の交差点として現代最重要の思想家であるジジェクを解明する大型プロジェクトに結実したことは特筆に値する。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (17件) (うちオープンアクセス 7件、 査読あり 6件) 学会発表 (21件) (うち国際学会 3件、 招待講演 12件) 図書 (8件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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