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2020 年度 実施状況報告書

リーダービリティシステムを活用した日本語テスト問題の自動生成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K21637
研究機関早稲田大学

研究代表者

李 在鎬  早稲田大学, 国際学術院(日本語教育研究科), 教授 (20450695)

研究期間 (年度) 2019-06-28 – 2022-03-31
キーワード文章の自動処理 / リーダビリティ / テスト項目の自動生成 / テキストマイニング / 日本語教育
研究実績の概要

本研究プロジェクトは,申請者が開発したjReadability(https://jreadability.net/)の機能を拡張し,文章から自動で試験問題を作成し,日本語学習者の自律学習を支援することを目標にしている。3つのステップで研究を推進している
第1ステップはテスト項目の抽出と自動処理のためのモデル作成。第2ステップはjReadability(https://jreadability.net/)への実装。第3ステップは関連学会への広報活動およびテスト項目の妥当性検証である。
2019年に第1ステップの活動として文章からテスト項目を取り出すための被験者実験を行った。これにより,どのような項目を取り出すべきかの検討を行った。2020年は第2ステップのための実装の仕様を確定し,jReadability(https://jreadability.net/)に実装することを目標に研究を続けてきた。現在の状況として,基本的な仕様作成は完成している。2020年度末から開発を担当するエンジニアを探しており,この部分で難航した。jReadabilityの開発に関わった方に打診をしており,了解をいただいている。2021年度中には第2ステップのjReadability(https://jreadability.net/)が可能になる見通しである。これを踏まえ,広報活動やテスト項目の妥当性検証に関する作業を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の予定では,2020年度中にテスト問題を自動作成する仕組みをjReadability(https://jreadability.net/)に実装する予定であったが,システム開発を担当するエンジニア探しに苦労しており,実装できていない。民間のIT業者の2~3社へ見積もり依頼をしてみたものの,コロナ関係で対応できるエンジニアがいないなどの理由から断られている。jReadability(https://jreadability.net/)の共同開発者に打診しており,2021年度の夏頃には対応できるという返事をもらっているので,計画そのものは実現できる見通しである。

今後の研究の推進方策

2020年度において作成したテスト項目の自動作成プランを2021年度の夏までにjReadability(https://jreadability.net/)に実装する予定である。実装後は,オンラインワークショップやセミナーなどを開催し,日本語教育関係者に利用してもらう計画である。

次年度使用額が生じた理由

テスト項目の自動作成の実装を担当するプログラマーを見つけることができず,システム開発に関連する費用が支出できなかった。今後の使用計画であるが、jReadabilityの開発者である長谷部陽一郎先生に相談し、プログラム開発の部分を担当してもらえることになった。従って、システム開発費用は長谷部先生への謝金として支出する予定である。

  • 研究成果

    (16件)

すべて 2020 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 3件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] リーダビリティ研究がもたらす新しい第二言語教育について2020

    • 著者名/発表者名
      林炫情, 李在鎬
    • 雑誌名

      WIAS Discussion Paper(早稲田大学高等研究所ディスカッションペーパー)

      巻: 2020-006 ページ: 1-11

  • [雑誌論文] Quantitative Analysis of JFL Learners' Writing Abilities and the Development of a Computational System to Estimate Writing Proficiency2020

    • 著者名/発表者名
      Lee, Jae-Ho, Hasebe, Yoichiro
    • 雑誌名

      Learner Corpus Studies in Asia and the World

      巻: 5 ページ: 105-120

    • DOI

      10.24546/81012

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 評価コメントに見られる意見文評価の様相―共起ネットワーク及びコレスポンデンス分析に基づく考察―2020

    • 著者名/発表者名
      伊集院 郁子, 李 在鎬, 小森 和子, 野口 裕之
    • 雑誌名

      第二言語としての日本語の習得研究

      巻: 23 ページ: 26-43

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本語教育学の課題に対して計量分析は何ができるか2020

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 雑誌名

      計量国語学

      巻: 32-7 ページ: 372-386

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 実践報告:理論研究科目「言語コーパス論」2020

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 雑誌名

      早稲田日本語教育学

      巻: 29 ページ: 25-29

  • [雑誌論文] 多人数調査法の現在(8):Googleフォームによるオンライン調査2020

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 雑誌名

      計量国語学

      巻: 32-5 ページ: 296-307

  • [学会発表] I-JASを用いた習熟度と接続詞の使用に関する調査:論理的文章執筆の支援システムの構築に向けて2020

    • 著者名/発表者名
      李在鎬, 伊集院郁子, 青木優子, 長谷部陽一郎, 村田裕美子
    • 学会等名
      計量国語学会第64回大会
  • [学会発表] 異文化間能力の育成を目指す計量テキスト分析:ドイツ・セルビア・日本の学生を対象に2020

    • 著者名/発表者名
      村田 裕美子, トリチコヴィッチ・ディブナ, 李 在鎬
    • 学会等名
      計量国語学会第64回大会
  • [学会発表] オンライン日本語教育の過去,現在,未来:ICT肯定論からデータ科学へ2020

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      韓国日語日文学会秋季大会
    • 招待講演
  • [学会発表] ICTを利用した読解授業2020

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      JLESA特別フォーラム
    • 招待講演
  • [学会発表] 李在鎬2020

    • 著者名/発表者名
      相互評価活動の定量的分析:アカデミックリーディングを例に
    • 学会等名
      第3回南アジア日本語教育シンポジウム
  • [学会発表] テキストマイニングに基づく学習者コーパス 研究の理論と方法2020

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      JACET関東支部講演会
    • 招待講演
  • [学会発表] 機械学習に基づく話し言葉と書き言葉の特徴分析2020

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 学会等名
      第二言語習得研究会第31回全国大会
  • [図書] 自動詞と他動詞の教え方を考える2020

    • 著者名/発表者名
      李在鎬
    • 総ページ数
      204
    • 出版者
      くろしお出版
    • ISBN
      978-4-87424-838-6
  • [図書] 日本語学習者コーパスI-JAS入門 : 研究・教育にどう使うか2020

    • 著者名/発表者名
      迫田久美子, 石川慎一郎, 李在鎬
    • 総ページ数
      268
    • 出版者
      くろしお出版
    • ISBN
      9784874248256
  • [備考] 日本語文章難易度判別システムjReadability

    • URL

      https://jreadability.net/

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公開日: 2021-12-27  

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