研究課題/領域番号 |
19K21689
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
中村 靖 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 教授 (60189066)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2022-03-31
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キーワード | 体制転換 / 行政機構 / 人的資源 / ドイツ統一 |
研究実績の概要 |
本研究はドイツ統一後の体制転換というコンテクストの中で国家機構,行政機構における人材の量的,質的不足にドイツ連邦がどのように対処したかを,現地における公文館書資料の収集とインタビュー調査によって研究することを計画していた.現地における調査は2020年2-3月を予定し,準備していたが,新コロナウィルス感染症拡大によりすべての訪独計画を中止せざるを得ず,その点で研究計画が予定通りに進んだとは言い難い.しかしながら,その時間を活用して,すでに収集済みのドイツ連邦公文書館公文書館資料の整理・データベース化,公刊資料の分析等を進め,研究の土台を築くことができた.特に旧東西ドイツの各州間の比較分析に用いる予定の空間経済分析ツール(ECAT)をQGISとPythonにより独自に開発する課題を2019年度中にほぼ終了できたことは,今後の研究推進に大きく貢献する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新コロナウィルス感染症拡大により,2020年2-3月に予定していた学会参加およびドイツにおける現地調査がすべてキャンセルとなった.そのため,欠損資料の調査,インタビュー調査は進まなかった.その一方で,公刊資料の収集,分析は予定以上に進んでいる.
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今後の研究の推進方策 |
本研究は当初,現地調査を軸に研究を計画した.しかし,新コロナウィルス感染症の終息についての予想つかないため,現地調査からドイツの新聞等を含む公刊資料の収集と分析に重心を移して研究を推進することを計画する.
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の拡大により2020年2-3月に予定していたドイツにおける調査(ベルリン・フンボルト大学,ベルリン連邦公文書館,ハレ経済研究所)がすべて中止となったため,予定していた支出が大幅に減少した.新型コロナウィルス感染症の終息状況によるが,2019年度未使用分は現地調査のためのドイツ出張を2020年度に複数回おこなうために利用する.
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