研究課題/領域番号 |
19K21718
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
山崎 敬一 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 名誉教授 (80191261)
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研究分担者 |
池田 佳子 関西大学, 国際部, 教授 (90447847)
小林 貴訓 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (20466692)
山崎 晶子 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (00325896)
辻 絵理子 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (40727781)
佐藤 雅浩 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (50708328)
一ノ瀬 俊也 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (80311132)
是永 論 立教大学, 社会学部, 教授 (50275468)
小川 豊武 昭和女子大学, 人間社会学部, 講師 (80796079)
中西 英之 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (70335206)
小林 亜子 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90225491)
久野 義徳 埼玉大学, 理工学研究科, 名誉教授 (10252595)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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キーワード | エスノメソドロジー / メディア言説 / 相互行為分析 / 会話分析 / メディアと心理 |
研究実績の概要 |
本研究は、語り・イメージ・身体の関係やそのメディアの変容との関係を研究する歴史学者・社会学者と、メディアテクノロジーやロボットと人間の相互行為との関係に関心をもつ情報工学研究者による共同研究である。 今年度は、オンライン研究会を開催し、テレビやSNSにおける言説の変遷や特徴について議論を交わした。埼玉大学の佐藤雅浩氏は、「大衆的な精神疾患言説の変容に見る近代日本の精神・身体・社会イメージ」というタイトルで研究報告を行った。立教大学の是永論氏と昭和女子大学の小川豊武氏は、「「つながり孤独」を意味づける――若者とSNSの問題を対話型ネットワークがどのように定式化するか」というタイトルでの報告を行なった。また、埼玉大学の研究支援者である宮崎悠二氏は「いかにしてテレビを批判できるのか――大宅壮一「一億総白痴化」論のテクスト実践の分析」というタイトルで報告を行った。いずれも、社会学やメディア史研究の観点から、語り・イメージ・身体の関係に着目し、歴史と現在を横断しつつ、いかにテクノロジーの発展と人間の相互行為を捉えるかについて、今後に繋がる有益な示唆と知見を得ることができた。
さらに、メディアを介した多人数の身体的相互行為に関する実験データ分析を収録した書籍『埼玉大学教養学部リベラル・アーツ叢書14 観客と共創する芸術Ⅱ』を出版することができた。また、是永氏と小川氏の共同執筆で、報道番組の分析を国際ジャーナルに投稿した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍における行動制限などの影響で、分担者が出張して対面での共同研究会や実験を行うことができなかった。 その代わり、オンラインで本研究「語り・身体・イメージの連関と変容の学際的研究―エスノメディアロジーの構築」に参加する歴史学者、メディア研究者、会話分析研究者、社会学者が集まり、メディア技術とメディア言説の変遷、そして、身体とイメージを介した相互行為の組織について議論を交わすことができた。メディアを介した多人数の身体的相互行為に関する実験データ分析を収録した書籍『埼玉大学教養学部リベラル・アーツ叢書14 観客と共創する芸術Ⅱ』を出版することができた。また、是永氏と小川氏の共同執筆で、報道番組の分析を国際ジャーナルに投稿した。
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今後の研究の推進方策 |
是永氏と小川氏の共同研究で、報道番組の分析をチェコで開催される国際社会言語学会で発表する予定だったが、コロナ禍の海外渡航制限により学会の開催が翌年に延期された。したがって、来年度に出張費用を繰り越し、国際学会での発表を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
是永氏と小川氏の共同研究で、報道番組の分析をチェコで開催される国際社会言語学会で発表する予定だったが、コロナ禍の海外渡航制限により学会の開催が翌年に延期された。そのため、来年度に出張費用を繰り越し、国際学会での発表を行う予定である。
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