研究課題/領域番号 |
19K21722
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
田中 祐子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (10535800)
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研究分担者 |
森 健治 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (20274201)
奥田 紀久子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (60331857)
橋本 浩子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (80403682)
小寺 さやか 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (30509617)
高 知恵 (椿知恵) 大阪府立大学, 看護学研究科, 講師 (60582319)
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研究期間 (年度) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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キーワード | 在日外国人児童生徒 / 健康 / 支援 |
研究実績の概要 |
大阪府、神戸市、姫路市、島根県を含む地域の、国際交流協会やNPO子ども学習支援室の協力を得て、令和3年度11月から徐々に調査が開始できた。しかしながら、コロナ渦で、NPOが主宰するそれぞれの学習支援教室に参加する子どもの数は2、3人と、極めて少ない実態であった。保護者の同意は得て調査を実施した結果、令和4年3月31日までで約50名の質問紙を回収した。質問紙の回答から、健康状態が良好でない子どものデータを得た。また、それぞれに多様な悩みを抱えていることも把握できつつある。数名ではあるが、対象の子ども達から学習困難な環境の情報をえることもできた。これらの結果から、子どもの心身の悩みや健康問題、環境をより詳しく把握する必要があると考えた。 そこで、令和4年4月よりコロナによる外出自粛が緩和されているため、調査期間を延長し、調査地域を近畿地域に拡大する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和3年11月から調査が開始となり、国際交流協会やNPOが主催する在日外国人の子どもへの支援団体に調査依頼を行ったが、コロナ対策の外出自粛により、支援団体の活動が激減していた。その中でも活動を行なっていた団体(大阪府7つ、神戸市10つ)に協力依頼を行った。しかしながら、それらの活動に参加していた小学校6年生から中学校3年生までの子どもの数は、1施設5名未満であった。支援団体の協力は十分に得られていたが、コロナの影響で参加する子どもの数が、少なくなったと言われた。支援団体の中には、調査時期を新年度の初めや、子どもの進学にかかる説明会のある9月や10月で実施することを提案される団体もあった。現在、調査を実施した神戸市、大阪府、出雲市、姫路市から、京都府、滋賀県へ地域を拡大したところである。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年4月よりコロナによる外出自粛が緩和されているため、調査期間を延長し、調査地域を近畿地域に拡大するように研究計画を修正する。 これまでコロナによる外出自粛を理由に調査を断られた国際交流協会やNPOに再度研究協力の依頼をおこない、近畿では、在日外国人の増加とNPOの活動が盛んな三重県を調査対象に加え調査依頼をし、調査期間を令和4年7月31日までに延長して調査を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
令和3年年度コロナ渦の外出自粛の影響で、在日外国人児童生徒が集まる学習会の取りやめが多く、調査が困難な状況となったため、次年度使用額が生じた。そこで令和4年度は、コロナによる外出自粛の理由で断られた国際交流協会やNPOへの再調査の依頼と、調査対象地域を近畿(京都府、滋賀県、三重県等)に拡大し7月31日まで調査を行ない、その調査用として使用する予定である。
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