研究分担者 |
錦谷 まりこ 九州大学, 持続可能な社会のための決断科学センター, 准教授 (40327333)
城戸 瑞穂 佐賀大学, 医学部, 教授 (60253457)
中島 直樹 九州大学, 大学病院, 教授 (60325529)
守屋 普久子 久留米大学, 医学部, 講師 (80449917)
武冨 貴久子 札幌市立大学, 看護学部, 講師 (80543412)
伊豆倉 理江子 九州大学, 医学研究院, 学術研究員 (80805292)
藤野 ユリ子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 教授 (90320366)
永吉 絹子 九州大学, 大学病院, 助教 (90761015)
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研究実績の概要 |
我が国では、労働衛生的視点から医療現場で働く医師・看護師などの高度専門職者の健康や職場環境に関する検討は少ない。研究代表者は2007年度文部科学省大学改革等推進事業「社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム」に採択され女性医療人支援を開始した。その際に九州大学、福岡大学、佐賀大学において医療人の生きがいや健康意識を調査し報告した。その後、久留米大学病院「元気プロジェクト」、佐賀大学医学部「バルーンプロジェクト」も開始され、女性医師支援の機運が高まってきた。本研究では、現状を調査するとともにこのように女性医師支援が開始されてから10年余を経て、これらの取組みによって医療現場がどのように変化してきたか縦断的検討も行う。 本研究では九州大学、福岡大学、佐賀大学、久留米大学、産業医科大学に勤務する男女の医師・歯科医師、その他の医療職(看護師,薬剤師, 検査技師,理学療法士等)を悉皆的に調査対象とした。調査項目としては基本項目(職種,専門,教育歴,勤続,年齢,性別,婚姻・世帯状況,雇用形態等),職場環境の情報(勤務時間,職業性ストレス簡易調査票),健康情報(精神健康調査General Health Questionnaire: GHQ,主観的健康,生活習慣)についてアンケート調査を行う。データ収集方法は紙媒体及びオンライン・データ集積管理システム(Research Electronic Data Capture: REDCap)の両方を用いて実施する。収集されたデータは研究代表者の所属施設(福岡看護大学樗木研究室)において厳重に管理する。多施設共同研究であり、各施設の倫理委員会の承認を経て,2019年度中にアンケート調査を施行し、2020年度にはこの 結果を用いてエビデンスに基づいた医療職のキャリア継続要因を明らかにし、広く公表すると共に論文化によって学術的にも価値のあるものとする。
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