本研究では、まずGISをもちいて社会地図と地区類型の作成、セグリゲーション分析、調査データの再分析を行なった。2019年に大阪市内の複数地区でサンプリング調査、2021年には対象を大阪都市雇用圏に拡大しウェブ調査を実施した。また、日常的な移動、ジェントリフィケーションに関するフィールド調査を欧州の都市で実施した。社会的孤立や移動データに関しては、大阪都市圏における近隣間移動の動向を把握し、調査データと結合した再分析の準備を行なった。2021年調査では移動データを入手できたため、今後は居住履歴のパターンを分析できる。研究成果の一部は編著『阪神大都市圏の研究』ほか複数の論文として公表した。
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